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Anniversaire ギフトカタログ 2016

Category : various

冬の旅

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このタイトル、浅田次郎さんの月下の恋人という短篇集の中の作品のひとつ。
この人の作品はとても季節感がある。そしてこの短篇集の最後に季節感について浅田さん自身のこんな言葉がありました。
引用
「中学三年か高校一年か定かではないが、文学を志していたその頃の私はモリエールの一行に呪縛されていた。
『自然は善美と調和を生み、不自然はあらゆる破錠を生ぜしめる』という言葉である。・・・(中略)・・・このモリエールの言葉を胸に抱いて、十五歳の私はおろおろと冬の旅に出たのだった。車窓から雪景色を眺めているうちに、思いもかけぬ結論を見た。東京の街なかに育った私は、そもそも善美の母体たる自然を知らなかったのである。この胸にしみ入る自然の美しさ灼さ(あらたさ)を信じさえすれば、小説家になることができるのだと思った。」
私はフォトグラファーとしてフリーランスになる時、スペインを旅をしていました。その時、自然から感じたことが染み込んで、自分というフィルターを通して出てきたものが絵画や陶芸、写真になるのかな、そんな感覚が降ってきくるように入ってきました。以来、より繊細に、敏感に、そんな風に想いながら10年が経ち、このモリエールと浅田さんの言葉に遇い、小説も同じなんだ、とうれしくなりました。

椅子(2014/1/28)

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山梨のあるレストランにて。
緩い時間ときれいな自然光が入る空間に、息が詰まりそうなくらい一寸の狂いなく整然と置かれている椅子。
この空間、すべて計算された美しさ。自然の美しさと人工的な美しさが絶妙なバランスで混在している。
繊細ですばらしい空間でした。
だけど、だけど、あー、やっぱり見れば見るほど息が詰まりそう!私なら、ソファと薪ストーブを置いて、まったりしたいわ。

ウィン・バロック 作品展(2014/1/8)

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あけましておめでとうございます。
先日、六本木のミッドタウン近くで打ち合わせがあり、ミッドタウン1Fの富士フィルムスクエアに立ち寄りました。
そこでやっていたのがウィン・バロック作品展。
この作品が素晴らしかった。
森の中での写真は、緩く力を抜いて、きっと感じたままに撮っている。
モノクロのプリントは木の枝の一本一本、葉の一枚ずつが繊細に表現されていて、
いろんな濃さの墨とたくさんの太い筆、細い筆を使い分けて描かれた墨絵のよう。
ため息が出るくらいきれいでした。
もしやデジタルは銀塩には敵わないかも、と思ってしまう。
枚数は少ないけど、立ち寄って良かったわ。
お近くに来た時はぜひ。
富士フィルムスクエア、写真歴史博物館にて
2014.1.3(金)〜2014.3.31(月)まで
http://fujifilmsquare.jp/detail/14010304.html

営業マン(2013/11/7)

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一日中事務所にいると、いろんな営業の人がやってくる。
文房具はもちろん、化粧品(スティック状のパウダーのみの一本勝負!)、世界時計付き目覚まし時計などなど。
ノックの後ドアを開けた瞬間、事務所の中を見渡し、何が売り込めるかをさっと考えているのがわかる。
そして先日は証券会社。ありえんだろ、私なんて見るからに買わなそうです。
とにかく名刺を、と「いらない!」と言っているのに渡される。
さっさとドアを閉めようとすると、
営業:「あ、名刺下さい!」
私:「え?証券いらないから連絡いりません。」
営業:「ゼッタイ連絡しませんから!」
私:「ゼッタイ?!」
営業:「はい、ゼッタイ!」
きっと、営業に行ったという証拠が必要なのでしょう。一枚あげました。

なくしもの その2(2013/11/6)

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最近、いろんなものがなくなっていた。
ところがここ一週間、そのなくなったものがどんどん見つかる。
その一つが伸び縮みする黒い棒の写真機材。
今日はずいぶん前に撮影に行った某カーディーラーの近くを通ったので、ダメモトで受付のお姉さんに聞いてみた。
「ボロい段ボールに入った黒い棒、忘れ物でありませんか?」「ボロい段ボールですね、おかけになってお待ち下さい。」
ありましたよ〜。めっちゃうれしい。

なくしもの(2013/10/29)

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最近、モノがなくなる。
あれがない、これがない、もう何を探していたのか、記憶もなくなるくらい、なくなる。
でも、今までは私の記憶の問題。
今日は違う。
撮影中。
暑かったので、マフラーをふっと椅子にかけた。
それは覚えている。
大切なマフラーだったから。
それが撮影終わった頃、「なんか、嫌な予感!」と椅子を見たら、ない!
その後、みんなに探してもらったけど、見つからないままでした。
大切なもの、大切な人とは、その縁をつなぎ止めておきたいものです。
私のマフラーを持って行った人、大切にしておくれ。

不要なカメラ (2013/10/2)

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以前、友人のお父上が亡くなり、お父様ご愛用のカメラを頂いた。「父のカメラなの。もらってくれる?」
私は必要なカメラは自分で買っているし、たくさんあるので、カメラはとことん間に合っている。
「そんな大切なものをもらうわけにはいかない。」
「いえ、ぜひ価値のわかる人に。」
押し問答の末、結局頂くことになり、当然ながら棚の奥底にしまわれた。
時々見ては使い道のないカメラにホトホト困っていた。
そして5年近く経って、最近、気が付いたんです。
プレゼントには二つの種類がある。
一つはきっと喜んでくれるだろう、あなたの喜びは私の喜び、という本当のプレゼント。
そしてもう一つは
自分はいらないけど、この人にはいるかも、という整理整頓。
このカメラの場合、彼女は自分で捨てられないからくれたんだ、と。
そう思ったら、気楽になって、中古カメラ屋さんに持って行きました。
持って行く前にシャッターを押してみたら、カシャッとすごく良い音がした。
さすがニコン。
きっとカメラ好きにはたまらないカメラで名残惜しかった。
だけど、帰って来て棚がすっきりしたのを見て私もすっきり。
カメラさん、新しい良い持ち主に巡り会いますように。

胡麻の実 (2013/8/26)

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友人の畑に遊びに行った。
初めて見る胡麻の花。白い花は白い胡麻。ピンクは金胡麻だそう。
収穫したら、実が茶色くなり、はじけて胡麻が出てくるらしいが、私は生け花としてお花を頂いて来た。
まだ青い実を少し採った。
おいしい胡麻ができるかしら。

ドイツでの夏至 (2012/7/3)

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スイス、ドイツでの撮影。
帰国前夜の夕食後、外へ出てみると、一面の麦畑に夜空はほんのうっすらと明るい。
いくつかの家と一軒の小さなホテル、そしてお城と辺り一面の麦畑しかないこの地域は、街頭もほとんどない。
月が街頭の代わり、満月が近いから、夜の散歩も明るい。
こんな生活をあえて選べるこの村の人は、なんて豊かなのかしら。
三脚で撮ってみると、想像以上に幻想的な空でした。
Staufeneckにて。