なぜこんなにこの海に吸い寄せられてしまうのか、
刻々と変わって行く海の色、空の色から離れられなくなってしまうのです。

　　　　　　　　　　　　　　夜の海

　　　　　　　　　　　　　　翌日の海

きっと津波が来る前はどんな穏やかで美しい町だったのでしょう。
津波は多くのものをこわしてしまったけど、
きっとこわしていないものが残っているはず。
せめて、以前の風景が想像できるような、そんな写真を撮りたいと思います。
そして今までよりもっと美しい町に戻れますように。
ここで静かに暮らしていた人達にまた穏やかな暮らしが戻りますように。
いえ、この町だけではありません。
同じ経験と思いを持つ全ての方々に・・・。
そんな想いを込めて撮っていきたいと思います。

7月中旬にボランティアなんて大それたことはできないけど、津波の被害のあった大原というところに行きました。
あれから４ヶ月経ったころです。
かつては持ち主に大切にされていたであろうモノ達が雨風にさらされたまま、津波の跡と生活の跡を色濃く残し、
言葉以上のものがそこにはあります。
それを写真におさめるのは、そこで暮らしていた人々にも、
そこにあるモノ達にも立ち入ってしまう気がして、撮ることはできませんでした。
そして、この夕日。
私の背中には悲しい景色が広がっているのに、こんなに穏やかな海がありました。（続く）

３月下旬、ウェディングのパンフレットの撮影の予定でしたが、震災の直後で何度か延期になり、とうとうGW前に撮影日が決定しました。
震災後は悲しい不安な気持ちがなかなか治まらず、そんな状態でハッピーな写真が撮れるのか、と思っている間に撮影日になってしまいました。
撮影も、始まってみると頭はからっぽになって、あっという間に終わってしまいます。
そしてこの時のモデルはみな外国人。実はこの時期に日本にいる外国人はみな、生活の基盤が日本にある、日本が好きな人たちでした。
彼らの笑顔のおかげでこんな写真になりました。みなさん、ありがとう。
そういえばイギリス人の友人に震災後、「なぜイギリスに帰らないの？」と聞いたら、「だってリカ、ボクは日本人だよ」って流暢な日本語で返してくれました。
http://www.princehotels.co.jp/shinyokohama/wedding/

たくさんの種類のお花の写真を撮りました。
上を向いて咲く花や下を向く花、花にはいろんな方向に咲くものがあり、それぞれどう撮ろうか、結構悩みます。
今回はざっと17種類。
終わった後の集合写真は適当に置いたけど、それでもきれい。

友人にレンズを借りました。
50mm開放f1.8キャノンのレンズです。
とっても軽いレンズでCANON5Dに付けても軽い、軽い！
これでお散歩のスナップも軽快です。

花の写真をモノクロで撮るなんて。
そう言われたことがあります。
でも、あじさいは別。
曇った空の下のぼんやりした光のグレーの中に
白いお花が浮いているようで、
あじさいはモノクロもすてきです。

今日はこんなスペースに絵が飾ってある、って雰囲気を作りました。
深海の中に浮いているみたい。
だけど、絵が壁にかけられない！
思ったより重かったのです。
縦横、2m前後。
とほほ。
下に台を置いて、壁にかけつつ、絵を支えながら撮りました。
何もなしのこの写真と後で合成します。

お見舞いにお花を持って行きました。
私はユリの香りが大好きなので持って行きたかったけど、香りが強すぎるので、今回はシャクヤクです。
今まで全く気にかけていなかった花ですが、ふわっと柔らかくてとにかく大きい！
とても気に入りました。って私のためではないけど。

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